1学期終業式の言葉
校長ブログ

この一学期、皆さんが日々の授業、行事、部活動に真剣に向き合い、非常に落ち着いた学校生活を送ってくれたことを大変うれしく、そして頼もしく思っています。松代高校の生徒として、一人ひとりが誇りを持って歩んだ、実に充実した一学期でした。
明日からは、まとまった時間が生まれる夏休みが始まります。この節目の日に、皆さんに一人の歴史上の人物のお話をしたいと思います。戦国時代の武将で血を流さずに多くの戦いを進めた名軍師として知られる、黒田官兵衛(くろだ かんべえ)です。
官兵衛は「水の生き方」に倣うべしという教え(水五訓)を残していますが、その中にこのような言葉があります。
「常に己の進路を求めて、止まざるは水なり」
水五訓とは水の自然な性質に倣って人間としての正しい生き方やリーダーシップを説いた人生訓のことです。水は、どのような障害物に行き当たっても形を変え、決して立ち止まることなく、常に先へ先へと自分の進むべき道を探して流れ続けます。
皆さんのこれからの高校生活、そして人生も同じです。思うようにいかないことや、目の前に大きな壁が立ちふさがることもあるでしょう。しかし、そこで立ち止まるのではなく、水のようにしなやかに、形を変えながらでも「自分が進むべき道」を求め続ける姿勢こそが、皆さんを大きく成長させてくれます。
明日からの夏休みは、まさに「己の進路や目標」とじっくり向き合い、自ら進むべき方向を探求するための貴重な時間です。 進路選択に悩む人もいるかもしれません。学びや部活動で壁を感じている人もいるでしょう。ですが、止まる必要はありません。どうすれば乗り越えられるか知恵を絞り、常に前を向いて歩みを進めていってください。
そして、覚えておいてほしいことがあります。 もし生徒の皆さんが、水のように自分の道を求めて前進する存在であるならば、その流れを導き、時に受け止める川岸や道標となるのは、家族や先生そして仲間たちです。
熱心に寄り添い支援してくれる先生方、高め合い励まし合える友人、そして何より温かく見守り支えてくださるご家族。迷ったときや道が見えなくなったときは、遠慮なく周りを頼ってください。必ずや、皆さんの流れを正しい方向へと導いてくれるはずです。
この夏休みが、皆さんにとって「自分の進むべき道」を見つめ直し、力強く一歩を踏み出す有意義な期間となることを心から期待しています。2学期始業式で、何倍にも成長した皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。